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東洋医学ってなに?③~気血水とは~

こんにちは有気堂鍼灸院です。

前回に引き続き、東洋医学のことを少しずつお話していきます。

過去分はこちら⇩

東洋医学ってなに?①~東洋医学の起源~

東洋医学ってなに?②~東洋医学の特徴~

 

前回、東洋医学の特徴として、

バランスに視点を向ける医療(陰陽)

人を自然に見立てる医療(天地人)

心と体を分けない医療(心身一如)

とお伝えしました。

これらを踏まえたうえで、実際にどんな診断をして治療を進めていくのか。

今回は、「気血水」についてお話いたします。

「気血水」は「きけつすい」と読みます。「水」のことを「津液(しんえき)」とも言います。

気・・・生命エネルギー
血・・・血液とそれが持つ精神安定作用
水(津液)・・・血液以外の体液すべて

東洋医学ではこの3つがからだを構成し、主っていると考えます。

もう少し詳しく言うと、下記のようなことです。

気・・・生命の源となるエネルギー(vital energy) 物質ではなく機能(function)
血・・・西洋医学的な意味での血液とその東洋医学的な作用(精神安定、筋肉・眼・皮膚を潤す、月経の安定等の作用)
水(津液)・・・血液以外の正常な体液の総称。(リンパ液、組織間液、消化液)

なんとなくイメージがつかめるでしょうか?

この気血水がそれぞれ「足りない」か「余っている」のかを診てその調整を行います。

例えば、

  • 生命エネルギーである「気」が足りないと、元気がなくなり、疲れやすくなります。(気虚)

  • 「気」の滞りがあると、イライラしたり、落ち込みやすくなったり、ストレスに弱くなります。(気滞)

  • 「血」が少ないと貧血の他、イライラ、不眠、足がつりやすい、眼や皮膚が乾燥する、経血が少ないなどの症状が出ます。(血虚)

  • 「血」が滞ると、冷えや生理痛の症状が出ます。(瘀血)

  • 「水」が足りないと、皮膚だけでなく色々な場所が乾燥しやすくなります。(津液不足)

  • 「水」が滞ると、浮腫みやすくなります。(水毒)

  足りない 余っている
気虚(ききょ) 気滞(きたい)
血虚(けっきょ) 瘀血(おけつ)

陰虚(いんきょ)
津液不足(しんえきぶそく)

水毒(すいどく)

 

足りないものは補い、余っているものは排除する。

東洋医学はバランスを保つ医療です。

次回はもう少し詳しく、それぞれの症状についてお話したいと思っています。

 

 

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